モノクロームの旅 (別府〜杵築編)
< 別府〜杵築 > 〜 2018,06,18 〜
Leica M9, Leitz Elmar 50mm F3.5
・ライカ × モノクロ × 一人旅
友人と一緒に行ってきた大分旅行だったけど自分だけは1泊多く日程を取っていた。ライカM9を旅行で使ってみたいと思ったからだ。
題名にモノクロを入れるのは旅行前から決めていた。カラーへの未練を捨てる為。次が決まっている訳ではないがモノクロとしっかり向き合う為に「モノクロームの旅」は続けていきたいと思う。
・別府市
宿のあった別府から散策。昨日までの荒れた天気が嘘のように晴れていた。
別府の有名な竹瓦温泉。
・鉄輪温泉
別府駅前からバスで30分程の鉄輪温泉へ。地獄巡りで有名な観光地だけど友人と既に済ませていたので地獄巡りのコースからは外れた場所を中心にスナップしていた。
人を入れたいシーンだったけど通行人がいない。地方では都内とは違う撮影が求められる。
・杵築市
18時のフライトまでまだ時間があったので別府と大分空港の丁度中間ぐらいに位置する杵築へ電車とバスを乗り継いで向かう。
日本で唯一のサンドイッチ型城下町と言われる杵築の街並み。谷あいに商人の街があり両サイドの坂を登ると坂上には武家屋敷などの屋敷跡がある。
写真では伝わり辛いが実際に見ると結構凄い眺め。
夕暮れ前だった為下校中の子供が多かった。
カラーという選択肢がある中で敢えてモノクロオンリーで縛って撮影する。中には色があった方が映える写真、マッチする写真もあると思うけどモノクロのみで挑んだからこそ生まれる写真もあるのかなと思った。
次の「モノクロームの旅」ではどんな新しい発見があるのだろう…
・今回の旅カメラ、旅レンズ
今回M9に組み合わせたのはLマウントのエルマー5cm。俺のはブラックのカメラに良く似合うニッケル鏡胴。やや寂れたイメージのある別府の街並みにエルマーの描写が似合うと思い選んだ。
強い個性も独特な癖もないが良く写り目の前の光景をそのまま写してくれる。繊細な描写はモノクロとも相性抜群。
誤魔化しの効かないレンズで自分の実力を試されてる様な気さえする。撮る事に集中出来るので写真と真面目に向き合うには最適なレンズかもしれない…
ヘクトール気分
ズミクロン50mmかヘクトール7.3cmか迷った末にヘクトールを選択。
ズミクロンを選んでたら全然違う写真になってたと思う。写りの違いもあるけどレンズによって撮りたい物も撮り方も変わってくる。
そういう意味ではレンズの選択は重要。
X-Pro2の時は画角とか明るさでレンズを選ぶ事が多いがM9の時は描写の違いでレンズを選ぶ事が多い。M9の時に3本以上レンズを持ち出す事は稀で結果的に身軽でいられる。
手持ちのレンズはズミクロンとかコシナのCゾナーの様に現代のレンズと遜色な物かヘクトールやエルマーの様にコーティングもされていない戦前レンズばかり。
次はその中間ぐらいのオールドレンズを狙っていて、それがどんな写りをするのか楽しみだ。
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
ライカのレンズはいくら作例を眺めていても使ってみないと分からない。このヘクトールはどうかって言うとかなり癖になる写りでとても気に入っている。
上野アジサイと夜スナップ
ズミクロン50mmとヘクトール73mmを持って上野へ。雨が降っていたので紫陽花を撮る事にした。
先ずヘクトールから。最短距離は1.5m。遠い…
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
花とか撮る時にヘクトールの開放は厳しい。ぼけぼけになる。ISO感度を上げてでも最低1段は絞る必要がありそうだ。
続いてズミクロン。こちらの最短距離はヘクトールの半分以下の70cm。これだけ寄れれば充分。ヘクトール使った後だと寄れ過ぎて驚く。笑
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
ズミクロンはピントさえしっかり合わせられれば開放から完璧だ。完璧過ぎてちょっとつまらない。花を撮るにはCゾナーぐらいが丁度いい気がする。
そういえば最近ズミルックスの50mmが気になっている。理想は2ndの初期型。レンズ設計やコーティングは改良されてるけど見た目は1stと同じシルバーのやつ。
でも1stも楽しそう。兎に角アレはブラックでは無くシルバーがいい。
紫陽花を撮った後は上野をぷらぷらした。
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
Leica M9 + Leitz Hektor 7.3cm F1.9
上野から帰ってサッカー日本代表のガーナ戦を観戦。ワールドカップ直前に監督変えといて選手も戦術も大して変わらず惨敗。
もう1回監督変えた方がいいんじゃない?
トーンカーブのフラット
フジのカメラとは違いM9の時は必ずRAW現像をしている。
プリセットの「フラット」をベースにして絵作りするのが最近のマイブーム。
今回は全てそのフラットベースで現像した。
ホワイトバランスを修正せずに敢えて「撮影時の設定」にするのも結構好き。M9ではホワイトバランスは基本デイライトにしている。
2日前に続いて渋谷の中古カメラフェアへ。今回もスクランブル交差点付近で軽くスナップした。
Leica M9 + Leitz SUMMICRON-M 50mm F2 (3rd)
前回買おうか迷っていたエルマー9cmは無くなっていた。
他にも気になっていたズミクロン35mmや後塗りブラックのM4なんかも無くなっていたし、あれだけのカメラやレンズがあっても良い物は直ぐに売れてしまうのだろう…
本当に欲しい物があったら迷っている時間などないって事だ。